遺伝子工学の初期の応用研究 9
ゼネラル・エレクトリック社の「油食い細菌」を商品化するには、まず、その効率を改酵する必.要がありました。
細菌を廃棄物の分解に使用する試みも、同じような難しさに直面しました。
現在、有毒化学物質を処理する細菌製品が数社から市販されています。
サンオイル社は、ペンシルバニア州の地下水系を汚染する恐れのある地下漏出油の処理に、細菌学的手法を利用しました。
また、フロー・ラボラトリーズ、ホリバク・コーポレーション、シブロン・バイオケミカルズの各社は、重油やグリースなどによる配管の目議まりを除去する細菌培養物を市販しました。
しかし、これらはいずれも特殊な用途に向けた製品でした。
というのは、綱菌の洗浄効率の方が洗剤やお湯よりも優れているとは一般的にはいえないからです。
問題は、細菌が廃棄物を分解する酵素をつくり出す効率と酵素自体の作業効率です。
前者は「調節遺伝子」、後者は酵素自体の構造によって決まってきます。
もちろん、酵素の構造も遺伝子が決めています。